映画「ひまわりと子犬の7日間」

〈回想〉

動物園で男性職員(神埼)と女性職員(千夏)
が働いている。

2人はゾウと戯れたり、
羊の体調を見たり、

時には沢山のアヒルを散歩させたり、
それにペンギンを洗ったりした。

神埼の声「久しぶりに千夏の夢を見た。
結婚する前、
動物園で一緒に飼育係をしていた頃の千夏。

動物園の動物から犬や猫まで
、全ての生き物が大好きだった、
千夏は良く言っていた。

『どんな動物にも生きてきた歴史がある。
それがどんな物語か考える事が出来れば、

きっと心は通じ合える』と。

思えばそんな千夏が
僕を あの犬と引き合わせた
のかも知れない。」

「ひまわりと子犬の7日間」

宮崎の小さな農家に子犬が産まれた。
(柴犬に5匹の子犬が産まれ、
老夫婦はそれを見届けた)

(親犬と子犬は小屋に敷かれた布団の上にいるが、
しかし一匹だけ親犬と離れた場所に子犬がいる。)

「この子犬は育たないな」
その子犬を指しておじいさんは言った。

(一匹だけ親犬の母乳を飲みたがらない
子犬の様子を親犬は心配そうに見つめた)

「大丈夫、大丈夫」おばあさん親犬にそう言って
、母乳を飲まない子犬を抱きかかえ

哺乳瓶でミルクを子犬の
口元まで持っていき飲ませた)

(おじいさんおばあさん。
2人配慮と努力によって4匹の子犬は

遊びまわれるほど成長した 
しかし
やはり1匹だけ活発ではない子犬がいた

ある日隣近所の人が生まれた子犬をもらいに来た

彼らは3匹の活発な子犬をもらい
1匹の活発ではない子犬は引き取らなかった) 

おじいさんとおばあさんは
残った子犬を飼う事にした。

しかし親犬は近所の中型犬に襲われ死んでしまう。
おじいさんとおばあさんが、親犬の所に駆け付けた時は
横たわって動かなくなっていた。

その近くで子犬は悲しそうな声をあげていた。
(子犬は大好きな母犬を失った)

その後、仕事の最中や食事時にも
おじいさんとおばあさんは、その子犬を
可愛がった。

日が昇ってから日が暮れるまで1日中
子犬と一緒にいた。

月日は立ち、おじいさんとおばあさんが
愛情をかけて育てた元気のなかった
子犬は立派な元気のある母犬になっていた。

それでも毎日毎日、母犬は彼らと共に日々を過ごした。

時がたち

ある日おばあさんが亡くなってしまった。

(鎖につながれ、お通夜を母犬は悲しそうに見つめる
おじいさんは母犬の所いに行き、
悲しそうな声を出す母犬の顔をなでた)

そして

おじいさんは老人ホームへ入ることになった

近所の人がおじいさんの荷物を車に入れ、
彼はお別れだと言う事を知らせるため
母犬の許へ行く。

最後のお別れをしたおじいさんは泣いていた。

しかし母犬はそれがなぜだか分からなかった。

おじいさんは家を離れ
近所の男性の車で老人ホームへ向かう。

鎖に繋がれたままの母犬は去りゆく車に
向かって吠え続けた。

その鳴き声を聞き振り帰ったおじいさんは
「あいつの事を頼むぞお願いだぞ!」
と近所の男性に母犬の事を頼んだ。

鎖に繋がれたままの母犬は何度も何度も
吠えながら車の後を追いかけようとした。

するとついに繋がれていた鎖は外れた
母犬の長い旅は始まったのだ。

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