映画「先輩と彼女」

カーテンの向こう側の窓にには圭吾(先輩)が座っている。
リカの想っている圭吾には好きな人がいるのだ。

風で先輩達の答案用紙が飛んだ。

その中に圭吾が想っている「沖田葵」の答案用紙がある。
(こんな思いをするとは思っていなかった)
彼女は切ない眼差しで圭吾を見つめた。

【先輩と彼女】

入学式。桜が咲き誇る中、一枚の葉が灰色のネコ
の頭に落ちてきた。

温かい春の陽気に
ネコはまだ眠そうにあくびをしている。

「ネコだ~」

「はじめまして都築リカです。今日からよろしくね」

女子学生(リカ)はしゃがみ込み
ネコの顎を触りながら挨拶した。

ネコも小さく返事をする。

「緊張するよ~ついに高校生かぁ。」
彼女は「自分が高校生になる事にひどく緊張する」
と独り言を洩らした。

「高校ってどんなかなぁ どうなんですかねぇ」
彼女はネコに問いかけた。

しかしネコは眠そうにして答えない。

リカは「願わくば甘い恋ができるように」
とネコを拝んだ。

そして立ち上がり校内に入った。

その後

リカは空手部の練習を、驚きながら見つめる。

「ちょっとりか、なにやってんの?」
彼女の友人 木綿(ゆう)は、リカを呼びに来た。

「ねえ木綿ちゃん、これカッコイイ!」
空手部の練習風景を見てリカはそう喜びながら声をあげる。

「あんた空手部に入るつもり?」木綿はリカに尋ねた。

「無理無理こんなのできない。」

自分の顔の前に片方の
手を出しそれを振りながら

自分に空手の練習ができない事を
彼女は木綿に訴えた。

「もぅ あんた部活探す気あんの?」
彼女はリカにそう指摘した。

「え~色々ありすぎて決められないんだもん」
彼女は木綿にそう言いながら
空手部の練習部屋を後にした。

廊下を歩く2人に先輩達が部活への勧誘に来る。

「あんた 何かやりたい事無いの?」
彼女はリカに尋ねた。

木綿はバレエ部に決めていた中、

彼女は卒業するまでに「甘い恋をする事」
を目的としていた為、

「恋!あま~い恋!私高校生活の目的、
あま~い恋をする事だから」
リカは木綿に断言した。

「はいはいぶれないね~リカは。
がんばってください~。」
木綿はそうリカに言った。

それから二人は屋上へと上がる。

屋上にはいくつもの机やいすがあった。
各イスの周りごとに数人の生徒がいたが

リカ達は
【現代文化調査研究部】
の看板を掲げたテーブルの前のベンチに座った。

そのテーブルの向こう側には、
3年の2人(リカと木綿の先輩の圭吾と哲雄)
がゆったりとクロスワードや部活への
勧誘をしながら座っている。

「ねえあの子たちどう?」
自分達がいる正面に置かれたベンチ
に座っているリカと木綿を見て哲雄は圭吾に尋ねた。

哲雄は女の子だけを部活に入れようとしていたが
圭吾には、もう大学に通っている
1つ年上の先輩「沖田葵」と言う女性を想っていた為

新入部員勧誘に女子だけ
と的を絞ることは望んでいなかった。

しかし「彼女達に声をかけたい」との哲雄の要望
があった為仕方なく、
大声を出して彼女達の気を引かせる事を始める

「あ~!! 分っかんねぇな~!!これ!!
コスメティック用品で“ツケマ”とは何の略か!
哲ちゃん分かる?」

と隣に座っているはずの哲雄に大声で質問をする。

「“ツケマ”!!?全然わかんね~よぉ!!」

哲雄も負けじと大声で返す。

急に大声で話し出した先輩2人を驚いて見ていた
彼女たちだが

「全然わかんね~よぉ!!“ツケマ”~!!?
ツケマグロ!!?」などと哲雄が言いだした為

リカは堪らず「付けまつ毛!」と彼らに教えた。

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